火災報知器の点検といざという時の対処法!【住まいのお手入れカレンダー:1月】
消防法改正により、住宅用火災警報器の設置が義務付けられましたが、火災報知器には「煙感知式」と「熱感知式」の2種類があります。
各市町村で違いはありますが、共通して「煙感知式」の火災警報器を設置する様義務化されている場所は
・寝室
・寝室がある階が2階以上の場合の階段の踊り場の天井又は壁
・住宅用火災警報器を取り付けた階から2階離れた居室のある階の階段
・上記に該当しない階で、7平方メートル(約四畳半)以上の居室が5以上ある階の廊下(廊下が無い場合は階段)
と定められています。
(岡山市ホームページより参照 https://www.city.okayama.jp/kurashi/0000010225.html)
岡山市では「熱感知式」のものは、設置義務はありませんが、火災の可能性が高い台所には「熱感知式」の火災報知器が適しています。
(煙感知式は料理等の煙により作動することがあるためです。ガスを使用する台所にはガス漏れ警報器の設置をお勧めします。)
いざという時のための火災報知器も、正常に作動しなければ意味がありません。
万が一、火災が発生した場合に、せっかく取り付けた住宅用火災警報器が作動しない…なんてことにならないよう、日頃からお手入れと作動確認をしておきましょう。
火災報知器の汚れ
火災報知器にほこりなどが付着すると感知しづらくなります。
最低でも1年に1回ぐらいは布などで乾拭きしてください。
ただし、
・有機溶剤(ベンジン・シンナーなど)などを使う
・水洗いする
・煙の流入口をふさいだり、傷つける
これらは故障の原因になるので、絶対にしないよう注意してください。
火災報知器の作動点検
警報器のボタンを押す(もしくは紐をひっぱる)とテスト音がなります。
異常がないか、定期的に確認しましょう。
音が鳴らないときには、次のことを確認しましょう。
・電池がしっかりセットされているか確認する。
・電池切れを確認する。
それでも鳴らない場合は故障が考えられます。取扱説明書を確認してください。
電池交換の時期
電池切れのときは「音声で知らせる」か、「ピ・ピ・ピ」といったアラーム音がなります。電池の寿命は、機種により異なりますので火災報知器本体裏側の表示を確認してください。
住宅用火災警報器本体交換の目安
交換の目安は「設置後、10年をこえない期間」とされています。
自動試験機能付きの火災報知器の場合は、自動的に本体の機能や電池不足を試験して、異常等を音声や警報音などでお知らせします。
音声などが鳴ったら、本体ごと交換してください。
有効期限が表示されたものは、記載されている時期までに本体ごと交換してください。
火災を起こさないために注意すべきこと
・寝たばこ絶対禁止
・ストーブなど暖房器具には、燃えやすいものを近づけない。
・放火されやすいものを家の周りに放置しない。
・タコ足配線はしない。ホコリはこまめに掃除する。
・ガスこんろのそばを離れるときは、必ずを火を消す。
・住宅用火災警報器の設置。
・住宅用消火器具等の設置。
火災報知器が鳴った時の対処法は・・・?
火災ではないけど警報器が鳴った場合
調理時の煙や殺虫剤等によって鳴ってしまった場合は警報器のボタンを押す、または、紐をひいて警報を止めましょう。
機器異常や電池交換の時
警報を止め、電池または本体ごと交換しましょう。
取扱説明書がない場合でも、メーカ別の機種ごとに、適切に維持管理方法や警報が鳴った時の正しい対処方法等について記載されている、日本火災報知機工業会のHPをご活用下さい。
http://www.kaho.or.jp/user/awm/awm09/p01.html
(一般社団法人日本火災報知機工業会)
もしも火災が発生した場合には・・・?
もしも火災が発生してしまった場合には下記のような行動を行いましょう。
- まずは避難する
- 大声で周囲に知らせる
- 119番に通報する
- 可能であれば初期消火をする
まずは身の安全が最優先です。むやみに消化しようとして非難が遅れたり、大けがや大やけどを負ってしまうこともあります。
身の安全を確保してから、パニックにならないよう、落ち着いた行動を心がけましょう。
さいごに
火災報知器は、万が一の火災発生を知らせ、私たちの命を守る大切な役割を果たします。
いざというときに火災報知器がきちんと作動するよう、日頃から作動確認とお手入れをしておきましょう。