外壁塗装の基礎知識

家の外観の大きな部分を担う「外壁」。普段はあまり気にして見ることはないため、「外壁塗装って必要なの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

家の外観が綺麗であることも大切ですが、外壁には、遮音・耐火・耐水・耐熱などの役割が備わっています。
また、外壁は家の屋根や家そのものを支えているため、外壁の果たす役割は、地震や台風などの災害や火災などに見舞われた時に家を守ることにも繋がります。

その外壁も5年、10年と年を重ね、紫外線や風雨にさらされるうちに、ジワジワと劣化が進行していることに気が付いていますか?

大切な家族を守る大切な住まいを正しくメンテナンスすることで、より永く安心して暮らしたいものですね。

ここでは外壁の素材や塗料の種類や特徴と、安心して外壁塗装を行うための信頼できる塗装業者選びのポイントなど、外壁塗装の基礎知識をご紹介します。

目次
1.外壁の素材について
2.外壁塗装に適した時期
3.外壁塗装の塗料の種類と特徴
4.外壁塗装の塗料の色選び
5.外壁塗装の下地処理=高圧洗浄の必要性
6.外壁塗装の費用相場
7.外壁塗装.Proについて

1.外壁の素材について

外壁材の種類は大きく「塗り壁」と「サイディング」に分けられます。
塗り壁は、さらに「モルタル」「土塗り」「漆喰(しっくい)」などに分けることができ、ひと昔前は「モルタル」の外壁も多く見られましたが、現在は「サイディング」が7~8割と圧倒的なシェアを占めています。

「モルタル」は「吹付け仕上げ塗材」のことで、セメント・砂・水を混ぜて作ったモルタルを下地とし、上から塗料を吹き付けで仕上げる工法です。
デザインの自由度が高く、曲面の壁にも問題なく塗装できますが、一方ではひび割れや汚れが目立ちやすい材料でもあります。

「漆喰」は水酸化カルシウムや炭酸カルシウムを主成分とし、城郭や土蔵にも使用されています。漆喰は不燃性素材で燃えにくく、美しい白色が特徴ですが、一方で汚れが目立つというデメリットがあり、汚れやひび割れを放置していると古い印象を与えてしまいます。

「サイディング」はセメントや木質をボード状に整形した人造外壁材のことで、新築の外壁によく見られるものです。デザインも豊富で、工場で作ったものを現場で設置するため品質も安定しています。さらにサイディングは、窯業(ようぎょう)系・金属系・木質系・樹脂系の4種類に分けられますが、現在は窯業系のサイディング材が主流です。

ちなみに、外壁を張り替えるとなったときには、どのような基準で外壁材を選ぶのがいいのでしょうか?
価格の面ではモルタルが安価ですが、施工品質やモルタルの質次第で大きく施工金額が変ります。窯業系サイディングはデザイン性に優れ、新築でも人気の素材ですので、ある程度の価格でデザイン性の優れた家にしたい方に向いているでしょう。樹脂系サイディングは耐久性に優れますが、価格が高額になるケースも多いようです。

2.外壁塗装に適した時期

外壁塗装に最も適した季節は、塗料が乾きやすい「春(4~5月)か秋(9~10月)」と言われています。比較的雨の降る確率が低い分乾燥した日が多く、気温が低すぎない時期ということですね。

反対に、多くの塗料メーカーが提示している「外壁塗装に適さない気候条件」は、「湿度85%以上、気温5℃以下」とされ、地域によっても気候条件は違いますが、一般的に雨の日が多く湿度が高い6月頃、氷点下近くまで気温が下がる1月~2月頃です。積雪が多い地域や雨の多い地域では、外壁塗装できない条件が多いのかもしれません。

なぜなら日照時間が短く湿度が高い雨の日や気温が低い冬は塗料が乾くのに時間がかかります。

塗料が固まるのが遅くなると、固まる途中に水滴がついたり、ホコリがつくリスクが高まり、きれいな仕上がりが期待できません。

また、湿度が高い日や十分に乾く前に夜露や霜が降りる時に塗装すると、ブラッシング(白化・かぶりとも言い、塗膜の表面が霧がかかったように白く濁り、つやがなくなってしまう現象)を引き起こしてしまし、塗装後の塗膜剥離の原因になる場合もあります。

塗料は水分を飛ばしながら固まりますが、周りの水分が多い湿度が高めの状態だと、塗料が冷やされ、固まりにくくなり、結露を起こしてしまいます。

ブラッシングは、湿度が高いときに塗膜から急激に溶剤が蒸発し、その気化熱によって塗膜の表面温度が下がり、空気中の水分が塗装面で凝結してしまうことで起こります。

このような条件から、できるだけ雨の多い時期や寒い時期を避けて、春か秋の気候の良い時期に塗装するのが望ましいというわけですね。

ただし、この季節は、塗装業界の繁忙期にもなりますので、秋になってから申し込んでも、施工時期がずれ込んでしまったり、平常時に比べ、施工金額が高くなる場合もありますから、早めに問合せすることをお勧めします。

3.外壁塗装の塗料の種類と特徴

外壁塗装の塗料を選ぶ際には、目的に合った塗料を選ぶことが大切ですが、住宅の外壁塗装の場合、塗料の種類は主に耐久年数と価格で選ぶことが多いものです。

一般的な外壁塗装の塗料の種類は アクリル < ウレタン < シリコン < フッ素 が一般的で、
耐久年数はアクリルからフッ素へと長くなり、値段もそれに比例して高くなります。

同じ素材の塗料でも、メーカーによって塗料の特徴が異なるため、選ぶ塗料によって塗り替えサイクルも変わり、どの塗料があなたの住まいにとってベストな選択なのかを考える必要があります。

アクリルは紫外線に弱く湿気を通しやすいため耐久性が低く、頻繁に塗り替えられる場所には適していますが、外壁塗装にはあまりお勧めできません。
ウレタンはアクリルよりは紫外線に強く、塗料が柔らかいことから雨樋や雨戸など鉄部や木部の形状が複雑な部分の塗装に適していますが、シリコンよりは性能が劣ります。

近年の主流は価格と機能のコストパフォーマンスが最も良く、防汚性能が高い「シリコン系」です。
また、シリコン系塗料にも次のような種類があり、仕上がりも異なります。

水性1液型 耐久性や密着性は油性と比べると劣り、ホームセンターなどで売られている水性塗料と同等品です。大手メーカーがおもに使っている塗料で、扱いやすく環境への負担が少ないです。

水性1液型耐久性や密着性は油性と比べると劣り、ホームセンターなどで売られている水性塗料と同等品です。大手メーカーがおもに使っている塗料で、扱いやすく環境への負担が少ないです。安い




高い
溶剤(油性)1液型水性塗料より耐久性が高く、現在主流となっている塗料です。一般的な塗装店でもっとも使われています。ホームセンターなどで売られている油性塗料と同等品です。
溶剤(油性)2液型使用する際に、硬化剤を混ぜる必要があります。耐久性、密着性ともに水溶1液型、溶剤1液型よりもはるかにすぐれているのが、「溶剤(油性)2液型」の塗料です。塗装のプロが使用する一級品です。

また、「フッ素塗料」は高層ビルなどにも使用されるだけあって、耐久年数も15年~20年と長いことから金額が高くなりますが、その分長期的に見れば安価に済むとも考えられます。
その他「光触媒」「セラミック」など様々な種類がありますが、外壁材の種類や既存の塗料の種類を塗装業者さんに確認してもらった上で、それぞれの特徴と今後のメンテナンスのこともよく考えて検討しましょう。

 

4.外壁塗装の塗料の色選び

外壁塗装は印象を左右する”家の顔”です。機能とともにこだわりたいのが、住まいの美観やイメージを大きく左右する色(カラー)です。

外壁塗装の色選びのポイント
サンプルや色見本に比べて、実際に塗装する外壁は広範囲になります。このため、見本よりも色の印象が強くなり、色を選んだときのイメージと違うということが結構ありますので、注意したい点を以下にまとめてみました。

・小さな色見本だけで判断せずに、A4以上のサイズで色見本を確認しましょう。
・蛍光灯や日光など、光源を変えて色見本の色の変化を確認しましょう。
・同じ色の建物があれば、直に目で見て印象をチェックしてみましょう。
・施工業者に“カラーシミュレーション”を作成してもらいましょう。
(パソコンや印刷物にて、外壁塗装をおこなった家の完成形を確認することができるのが、カラーシミュレーションです。)

・実際の施工前に必ず“試し塗り”をおこないましょう。

”家の顔”である外壁の色選びは、生活の質を左右するといっても過言ではありません。
外壁塗装の色選びには、失敗しないためのコツが満ち溢れています。裏を返せばそれだけ失敗例が多いということ。高額な費用をかけるのであれば、予備知識を備え信頼に足る塗装業者を選ぶことが鍵になります。

5.外壁塗装の下地処理=高圧洗浄の必要性

外壁や屋根の上から塗装をするなら、そのまま塗ってしまえば良さそうなのに、なぜ「高圧洗浄」をする必要があるのでしょうか?

外壁や屋根の表面には空気中の化学物質、カビやコケ、藻、汚れなどが不着しています。
また、塗料そのものが経年劣化して粉状になり、触るとチョークの様に手に着く「チョーキング」という状態になっていることがあります。
これらの汚れやチョーキングの状態になった塗膜の上から塗料を塗っても、外壁への密着力がないため、新しく塗った塗料まで汚れと一緒に剥がれてしまいます。

つまり、塗料がきちんと外壁に密着し、剥がれにくくするために高圧洗浄で古い塗料ごと削り取るように洗浄する下地処理が不可欠なのです。

この作業を怠ると、本来の耐用年数よりも前に塗装面が劣化し、早めに外壁塗装が必要になってしまうことが考えられます。。

6.外壁塗装の費用相場

一般的な一戸建ての建坪は、約30坪といわれます。
30坪の家の外壁塗装をした場合の費用相場は、約100万円とされています。
20坪では約80万円、50坪では約120万円が費用相場です。坪数が増えれば費用も増えます。

外壁塗装にかかる費用は、主に下記のような内訳になっています。
· 材料費
外壁塗装に使われる塗料や養生用のシート、ネットなど、作業全般に使う材料費です。全体
のうち約3割を占めます。また、どれくらい塗料を使うのか?(塗装する面積の広さ)によ
って費用は大きく左右されます。

· 足場の費用
作業の安全性のために、足場の使用は必須です。全体のうちの費用割合は約2割です。足場
を組む専門のスタッフが必要になりますので、足場のみ外注を使っている業者さんも多いで
す。

· 人件費
外壁塗装をおこなう職人さんや、関わる人すべての人件費。おもに作業面積で人員が決まり
ます。全体のうち約3割の費用割合です。

外壁塗装の見積もり依頼で失敗しないためには、自分でおおよその概算をだしてから業者に
見積り依頼をすることです。
正確な費用を出すのは難しいですが、自分でもある程度費用を割り出すことは可能です。外
壁塗装の費用の多くは作業面積によって計算されますので、面積を算出できれば、おおよそ
の費用が分かります。
面積の算出の方法は、述べ床面積から計算する方法です。
延べ床面積とは、家中すべての床の総面積を指します。この延べ床面積さえ分かれば、だいた
いの壁面積が分かります。
計算方法は、「延べ床面積(㎡)×1.1~1.4」です。これで、外壁の面積が大まかに分かります。
建坪しか分からないというときは、「建坪×3.3×1.1~1.4」となります。

大体の費用が計算できたところで、複数の業者に見積りを依頼します。見積書には、外壁塗
装にかかる費用やサービス内容が記載されていますので、以下の点をチェックするようにし
てください。

<作業面積>
外壁塗装の費用を計算するために必須の項目です。ここがあいまいになっていないかをチェ
ックします。

<作業内容>
必要な作業内容がすべて記載されているかをチェックします。塗装だけでなく、洗浄や養生
など必要な作業がすべて含まれているか確認します。見積書にない作業が必要になった場合、
追加料金を請求されることもあるため、事前の確認が必要です。

<単価>
塗料の単価などは、業者によって異なるため、複数の業者からとった見積書を見比べてくだ
さい。

<工期>
工期の記載や希望がある場合は、その期間に終わるかどうかを確認してください。

見積書で少しでも不明なことがあれば、すべて業者に尋ねるようにしましょう。

7.外壁塗装.proについて

KGコンシェルジュが直営する「外壁塗装.pro」では信頼できる地元の専門業者=プロをご紹介するために独自の評価基準を設けています。

外壁.proの安心基準1

「塗装工事業許可」を有する企業で、「塗装技能士」の資格を有する職人による施工ができること
資格や許可もなく営業してる塗装業者もあのが実情ですが、「外壁塗装.pro」では許認可と資格を有する企業のみを厳選しています。

外壁.proの安心基準2
塗料メーカー標準仕様書に準拠した施工を行うこと
塗料メーカー各社が指定した仕様書に基づき、3回塗りを基本とし、正しい配合、施工方法での塗装を徹底します。

外壁.pro安心基準-3

下地診断と下地処理の徹底
外壁塗装で最も重要とされるのが既存下地の処理方法です。正しい診断と適正な下地処理を徹底します。

外壁.proの安心基準4
カラーシュミレーションの実施
外壁塗装の色選びは小さな色見本で決定しても、実際に塗装してみたら違って見えるということも。
CGによるカラーシュミレーションや試し塗りで塗料の色選びをご提案します。

外壁.proの安心基準5
施工によるメリットとデメリットを必ず説明すること
お客様のご予算やライフプラン、ご希望に合わせて、塗装工事の内容にも部分的な応急処置から外壁・屋根など全体に関わるものまで様々です。それぞれの施行内容に沿ったメリット、デメリットをご契約時にご説明します。

外壁.proの安心基準6
保証期間の設定
塗装工事後に万が一不具合が発生した場合の保証期間や保証内容をご契約時にご説明します。

現地調査、見積無料で信頼できる地元の優良企業をご紹介しますので、まずはご相談ください!

 

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