外壁塗装の塗料の種類や特徴

外壁塗装の塗料の種類や特徴

塗料を選ぶ際には、目的に合った塗料を選ぶことが大切ですが、住宅の外壁塗装の場合、塗料の種類は主に耐久年数と価格で選ぶことが多いものです。

外壁の塗料とは

外壁塗料とは、顔料、添加剤、合成樹脂、これらの3の成分を混ぜ合わせたものを言います。各成分は以下のような役割があります。

顔料

色やツヤを決める役割

添加剤

塗膜を均等にする塗膜に特別な機能を持たせる役割

合成樹脂

耐久性などの保護機能の役割

合成樹脂は、耐久年数に関わるので、塗料を選ぶ中で一番重要です。種類は4種類あり、アクリル合成樹脂、ウレタン合成樹脂、シリコン合成樹脂、フッ素合成樹脂に分かれます。それぞれの合成樹脂は、油性(強溶剤、弱溶剤)、水性に分類されます。水性は、1液タイプと2液タイプの2つに分かれます。
一般的に、アクリル < ウレタン < シリコン < フッ素 が一般的で、耐久年数はアクリルからフッ素へと長くなり、値段もそれに比例して高くなります。同じ素材の塗料でも、メーカーによって塗料の特徴が異なるため、選ぶ塗料によって塗り替えサイクルも変わり、どの塗料があなたの住まいにとってベストな選択なのかを考える必要があります。

水性と油性(溶剤)の違いは、希釈材が、シンナーか水かの違いです。強溶剤はラッカーシンナー、弱溶剤には塗料用シンナーを希釈材にすることが多いです。これにより、耐久年数に違いが出ます。同じメーカーのシリコン塗料で油性と水性の場合だと、油性の方が耐久年数が長いです。特に雪の降るエリアでは油性をオススメします。
アクリルは紫外線に弱く湿気を通しやすいため耐久性が低く、頻繁に塗り替えられる場所には適していますが、外壁塗装にはあまりお勧めできません。
ウレタンはアクリルよりは紫外線に強く、塗料が柔らかいことから雨樋や雨戸など鉄部や木部の形状が複雑な部分の塗装に適していますが、シリコンよりは性能が劣ります。近年の主流は価格と機能のコストパフォーマンスが最も良く、防汚性能が高い「シリコン系」です。また、シリコン系塗料にも以下のように種類があり、仕上がりも異なります。

水性1液型

耐久性や密着性は油性と比べると劣り、ホームセンターなどで売られている水性塗料と同じです。大手メーカーがおもに使っている塗料で、扱いやすく環境への負担が少ないです。

溶剤(油性)1液型

水性塗料より耐久性が高く、現在主流となっている塗料です。一般的な塗装店でもっとも使われています。ホームセンターなどで売られている油性塗料と同じです。

溶剤(油性)2液型

使用する際に、硬化剤を混ぜる必要があります。耐久性、密着性ともに水溶1液型、溶剤1液型よりもはるかにすぐれている塗料です。塗装のプロが使用する商品です。

外壁塗装の塗料の種類や特徴2

よく「必ずメーカーのカタログに書いてある耐久年数はもつんですよね?」と言われますが、メーカーの耐久年数のテストは、あくまでも室内の試験なので、塩害や凍害、雨などの劣化を早くする要素が含まれていないため、あくまでもテスト上の耐久年数になってしまいます。そのため、実際に住宅に塗ると思ったより耐久しなかったということがあります。単価や耐久年数に幅があるのは、同じ塗料でもその中でグレードの違いがあったり、各メーカーによっても違いがあるからです。耐久年数は、あくまでも期待できる耐久年数で、塗料(塗膜)がしっかりと機能することができる年数だということです。耐用年数のイメージとしては、自動車の燃費試験と似ているかもしれません。メーカーのカタログに書いてあっても、実際に乗るとそこまで燃費が良くないという経験をしたことがある人も多いと思います。

このように、近年では、10年~15年持つという長寿命でかつ費用がそこまで高くないシリコン系塗料が使われる事が多いですが、見方を変えれば高品質なフッ素を使う事で、シリコン系よりも家の寿命を延ばす確率が高くなるともいえます。
例えば、シリコン塗料(30坪で約87万円程度)では、アクリル塗料(30坪で約60万円程度)よりは高額となりますが、耐用年数はアクリルの5年に対し、シリコン塗料は倍の10年~15年も持つといわれています。
予算ありきで、最も安価なアクリル塗料にしてしまうと、5~8年で塗装が劣化してはがれてしまいます。外壁が守られている時間が短いということで、家はどんどん劣化してしまいます。家の状況に合わせて適切な塗料を使用することが望まれますので、今現在の予算の状況を伝え、家の寿命までという長期的な見通しの元、業者さんや専門家とどのような塗料を使うのかを相談してください。

外壁塗装についてのお見積りのご相談は「外壁塗装.pro(ガイヘキトソウドットプロ)」に、ぜひご相談ください!


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