カーポートのメリットやデメリット、その特徴を徹底分析!

外構(エクステリア)工事の中で、大切な愛車を雨や雪、埃などから守ってくれる「カーポート」や「ガレージ」。
車を守ってくれるカーポート
そもそも「カーポート」「車庫」「ガレージ」など様々な呼び方がありますが、その違いはなんでしょうか?

基本的に「カーポート」とは主に柱と屋根で出来た囲われてない構造で、「車庫」はシャッターを閉めると車全体を囲うことが出来る構造で、「ガレージ」は車を収納する目的だけでなく多目的に使用する場所ということですが、近年では「ガレージ=車庫」というイメージが強いですね。

その中でも都市部の一般の住宅に多いのは「カーポート」で、家が建った後でも、敷地が狭くても設置可能で、増築や取り壊しも簡単なことから人気な様です。

【カーポートのメリット・デメリット】

カーポートのメリットとは?

カーポートを設置するメリットは、日常的に車を劣化させる原因となる「雨」「紫外線」「黄砂」「鳥の糞」などから守ってくれることが期待できます。

◆雨

カーポート雨
まず第一の設置理由として挙げられるのが「雨の日に濡れずに車に乗り降りができる」こと。
キーレスエントリーが主流になったとはいえ、大きな荷物を持っているときやお子様やお年寄りが居る場合は、乗り降りに時間がかかることも多いものですが、そんな時にも屋根があれば安心です。

◆紫外線

カーポート 紫外線
車を劣化させる大きな原因の一つが紫外線です。
最近のカーポートの屋根は「ポリカーボネート」という素材でできていて、この素材は紫外線をほぼ100%カットしてくれます。中には温度上昇の原因になる赤外線=熱線を遮る素材もあり、真夏の車内温度の上昇を軽減してくれます。

◆黄砂

カーポート 黄砂
黄砂や花粉、PM2.5などは車を見た目に汚すだけでなく、雨と混ざったまま放置するとシミになることもあります。カーポートの下に置いておくのと、屋根が無い場所に駐車しておくのとでは大きな違いがあります。

◆鳥の糞

カーポート 鳥の糞
「せっかく洗車したのに、鳥の糞が…!」なんて経験がある方も、カーポートがあれば大丈夫。
また地域によっては「雹(ひょう)」などの飛来物の被害からも守ってくれることも期待できます。

カーポートのデメリットは?

こんなにメリットの多い「カーポート」ですが、デメリットもあるのでしょうか?

デメリットというよりも、その構造の違いから、耐久性に於いては「ガレージ(車庫)」には劣ります。
岡山県で日常的にふる雨程度はカーポートでも心配ありませんが、大型台風などの強風や、積雪の多い地域での大雪でカーポートが倒壊することもあるというのが心配な点です。
また都市部で近年問題になってる「車両盗難」などの防犯面に於いても、ガレージ(車庫)の様に閉鎖できる場所なら心配ありませんが、カーポートの場合は防犯カメラなどの設置だけでは防げないこともありますね。

ただし、「カーポート」の方が設置費用は安く済み、車1台用なら約10万円台~、2台用でも約20万円台~あるのに対し、「ガレージ」は1台用でも約40万~50万円台~と費用も高額になります。

ちなみに、「カーポート」は固定資産税の対象にならない事が殆どですが、「ガレージ」は固定資産税の対象になるというのも大きな違いの一つです。
さらにカーポートの方が工事期間も短く、土間コンクリートなどの設置が必要無ければ半日あれば設置可能です。
これらの理由から都市部の住宅では敷地面積やコストなどの面からも「カーポート」の方が設置しやすく人気だというのも納得です。

その分、各地域の気候条件を把握して商品を選んだり、設置する際の注意点をよく把握した信頼できる施工会社さんで設置してもらうことが肝心です。
自然災害は未然に防ぎ様が無いことですが、「安いから」と正しく設置されていない状態でカーポートが倒壊したりすることの無い様に、施工業者さん選びは慎重に行ってくださいね。

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それでは今人気の「カーポート」の種類や設置の際の注意点などについてご説明します。

【カーポートの種類】

一般的にカーポートの種類は車1台用、2台用、3台用に分けられます。

◆1台用

・片流れタイプ(片側支持タイプ)

車1台分の駐車スペースのカーポートは、左右どちらか片側の前後に2本の支柱で屋根を支える「片流れ」タイプが主流です。

片流れタイプ(片側支持タイプ)のカーポート1片流れタイプ(片側支持タイプ)のカーポート2

片流れタイプは、カーポートの中でも比較的安価で、工事費もリーズナブルに工事期間も短くて設置可能です。
対応可能幅は、2m40㎝~3mで、それ以上の幅になると屋根を支える柱の耐久性の問題から、片流れタイプでは対応できません。

◆2台用・3台用

2台用は4本足のM合掌タイプが人気で、片側上吊りタイプは本体価格が4本足の2.5倍位(約100万円程度~)に跳ね上がりますが、ビジュアルにこだわりのある方や予算に余裕のある方、立地的に制限のある方が選ばれます。
車2台または3台用のカーポートのサイズは幅3m60㎝~6mまでの対応幅があります。

・ワイドタイプ(両側支持タイプ)

ワイドタイプ(両側支持タイプ)のフラット屋根カーポートワイドタイプ(両側支持タイプ)のアール屋根カーポート

両端までの梁が一体型で左右対称のデザインなので安定感があります。

・M合掌タイプ

M合掌タイプのカーポート1M合掌タイプのカーポート2

片流れタイプ(片側指示タイプ)のカーポートを中央部分で連結させたカーポートで中央に連結部分があります。
ワイドタイプと異なり、左右違うサイズのカーポートを組み合わせることもでき、幅の切り詰め加工や左右で奥行きの違うサイズを設置することも可能なので、敷地に合わせた対応が可能です。

・Y合掌タイプ

片流れタイプ(片側指示タイプ)を背中合わせにして中央に柱をまとめて設置することで、サイズ違いの組み合わせも出来るので、間口サイズの調整がしやすくなります。設置場所の敷地により最適なサイズのカーポートを設置できます。
M合掌タイプにくらべ中央に連結部分がなく、見た目にもすっきりとした外観になります。

・片側上吊りタイプ

片側上吊りタイプのカーポート
屋根を支柱上部から吊ったタイプで、片側指示タイプよりも強度が増し、柱が邪魔になりません。

・後方支持タイプ

柱が後方に設置されたタイプで、車の出し入れや乗り降りがしやすく、柱が邪魔になりません。

◆「アール屋根」と「フラット屋根」の違い

・外見、印象

その名前の通り、屋根部分の形状が「アール(曲線)」か「フラット(平ら)」かの違いですが、見た目の印象も変わります。
「フラット屋根」はシャープな印象、「アール屋根」は柔らかい印象を与えます。

・価格

街中で良く見る「アール屋根」の方が販売量の多さから生産量も多く、価格面では「フラット屋根」より安いことが一般的です。
「フラット屋根」の方がデザイン的にもスタイリッシュなこともその一因ですが、最近は「フラット屋根」の人気も高まりつつあるため、価格差がなくなってくるかもしれません。

・強度

強度面では「フラット屋根」よりも「アール屋根」の方が力学的にはやや勝りますが、積雪や強風へなど片流れタイプのカーポートでは強度面で心配な場合の対策は「サポート柱」を取り付けることをお勧めします。

「サポート柱」とは、片流れタイプのカーポートの支柱の反対側へ取り付ける補助的な柱のことです。
片流れタイプのカーポートは積雪や強風などの大きな力が加わると、屋根や柱に荷重がかかり、両側支持タイプと比べると強度面で心配があります。
そうした際にサポート柱を取り付けることで、一時的に片流れタイプのカーポートを両側指示タイプの様に強化できるものです。
日常は車の出し入れや人の出入りのし易い片流れタイプのカーポートを使用したいお家でも、このオプションを付けておくだけでもいざという時に安心ということですね。
そもそも豪雪地帯ではカーポートよりもガレージ(車庫)を設置する方が多いので、豪雪地帯以外でのカーポート設置の際はこうしたオプションで対策しておくのが良いでしょう。

【カーポートの価格相場】

ではカーポートを設置する場合、大体どのくらいの費用が掛かるのでしょうか?
カーポート本体の商品価格によりますが、一般的に人気の価格帯は以下の様になります。

◆カーポート本体と設置費用の価格相場

車1台用:片側指示タイプ 約15万円~20万円前後
車2台用:ワイドタイプ  約35万円~60万円前後
:片側上吊りタイプ 約100万円前後
車3台用:ワイドタイプ  約50万円~100万円前後
基本設置費用は概ね約5万円~10万円前後の様ですが、設置場所などの条件によりその他の追加費用が発生します。

◆その他費用

・奥行の切詰め加工・・・約1万円前後

設置場所の奥行に合わせて製品を切詰める加工が必要な場合

・柱を設置するための「ハツリ作業」・・・約1万円前後

設置場所がコンクリートやアスファルト等の場合、柱を建てる穴を掘削するための「ハツリ作業」が必要となります。

・コンクリート打設費用・・・約10万円~30万円(車1台用)

カーポートの下にコンクリートを敷き詰める工事(土間コン)は敷地面積にもよりますが、1台分で約10万円~30万円程度で、
土や砂利を敷き詰めた場合は約3~5万円程度ですが、車を出し入れするたびに土や砂利が飛散してしまうなどのわずらわしさから、コンクリートを敷く方が圧倒的に多い様です。

その他、既存のカーポートの解体・撤去作業や残土・ガラの処理が必要な場合は別途費用が発生します。

【カーポートを選ぶ際の確認事項】

カーポートの各部の名称は以下になります。

カーポートの各部名称イメージ

◆車の大きさで選ぶ

一般的な車のサイズの目安は以下のようになります。(実際にはご自身の車のサイズをお調べください)

・軽自動車…長さ3.4m、幅1.4m、高さ1.7m
・小型車 …長さ4.5m、幅1.7m、高さ1.5m
・中型車 …長さ4.8m、幅1.7m、高さ2.0m
・大型車 …長さ5.0m、幅1.9m、高さ1.6m
・ミニバン…長さ4.6m、幅1.8m、高さ2.0m

車の幅や長さよりも大きめの屋根幅にしておくと、雨の吹込みをより防ぎやすくなります。
また高さはハッチバックを開けた際のた高さを考慮して選びましょう。

◆隣家との距離や屋外設備との距離

隣家の敷地との境に設置することが多いカーポートですが、雨や雪の流れ落ちる向きによってはご近所トラブルになることも。
特に隣家に気を遣う場合は、片流れタイプのカーポートなら屋根の勾配の向きを選べるので、
逆勾配のカーポートにすれば、自宅敷地内に雨はね・落雪しやすくなるため、隣家に迷惑をかける心配がありません。
また、大きければ良いというものでもなく、庭木や外壁、電気の引込線や街灯などの障害物がある場合など、敷地周りをよく確認してサイズを決定しましょう。

【まとめ】

いかがでしたか?
ご予算、日常生活の優先順位、実際の敷地や設置場所、家とカーポートのイメージのバランス、車の台数の変化などの将来的な予定などなど、
様々な要因で後悔しないカーポート選びにするために、これらをよく確認することをお勧めさせて頂きます。

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