カーポートの設置はDIYの得意な方であれば、もしかしたら自分で取り付けできないかなとお考えの方もいらっしゃるんではないでしょうか。ただ最近では台風の発生数増加や大型化などでカーポートの倒壊や、事故の恐れがあるので安易にチャレンジすることはお勧めできません。
早速ですがカーポート設置工事の完成までの期間ですが、両側に柱を設置するタイプと片側だけに柱を設置するタイプの2種類が一般的ですが、どちらにしても必要な強度を保つ為に柱の基礎をコンクリートで固めて設置する必要があるので最低でも1週間程度はかかります。

【カーポート完成までの流れ】

①位置決め……実際に柱が立つ位置は生活動線も考えて決めていきます。その他にも高さや周りの環境も考慮して決めます。

②堀方……基礎を設置する箇所の地盤を掘ります。一般的には深さは５５㎝は必要になります。（設置場所の地面の状態で異なりますが、基礎穴を掘った際に不要な残土・ガラ（石やコンクリート片）が多い時は処分費が発生する時があります。）

③基礎底締固め……②の掘方をした地盤を整えて締固め砕石を敷き詰めます。

④柱アンカー取り付け……柱を基礎に定着させるために、柱の足元にアンカー材を取り付けます。

⑤柱の仮建込み……柱の周辺を木片や土のうなどで固定します。クランプで押さえられそうな物がある場合は、クランプで柱を固定します。（クランプ＝「締め具」ともいわれ、作業時に手を使わずに材料を安全確実に押さえる事が出来、一時的に材料を押えておくのにも使用される。）

⑥梁や母屋の組み立て……梁や母屋などの各枠組みとなる部材を組み立てます。枠にパッキンを取り付ける際にシーリングを行います。

⑦建ち直し……柱が垂直になるよう水平器を使い、柱の垂直を確認し調整をします。

⑧基礎コンクリート打設……基礎部分にコンクリートを流し込みます。

⑨養生……コンクリートが一定の強度になるまで現場を保存しておきます。(強度が出るまで３日～５日は必要です)

⑩屋根材取り付け……屋根にポリカーボネート板を取り付けます。

⑪雨どい取り付け……両足支持タイプのカーポートだと道路側の左右２本の柱に縦樋として取り付ける事が多いです。基本的に土間コンクリートの駐車場の場合、水を排水しやすいように道路側に勾配が付けられているからです。

⑫完成

【カーポート設置の注意点】

カーポートを設置するとき建物や外構に、どの程度カーポートを近づけて建てるかは気をつけておくべきです。

・自宅の建物や外構、植栽に、あまりに接近させて設置すると、カーポートや建物が揺れたとき、多少は接触してしまうことが考えられます。
建物やカーポートが揺れる場合は、大きな地震と台風や竜巻などの大風、突風です。
建物とカーポートが揺れると、両方傷が付くことになります。特に新築住宅の場合、建物に傷がつくことを心配しますので、
カーポートと建物・外構の隙間は、ある程度確保したほうが宜しいでしょう。

・隣家の敷地にカーポートの雨水が流れこむと、トラブルの原因になりるので、雨どいの取り付け位置は配慮していく必要があります。

・人が通る隙間がないように設置すると、カーポートに車を駐車した時に、乗り降りが難しくなることもあります。
良くあるケースが2台用の両足支持タイプの柱が後部座席のドアに接触してドアが開かない事があるので車の大きさやタイプなども
考慮してカーポートの設置場所やタイプを選ぶ必要が出てきます。

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