希望が叶う!サンルームをつくるための15のポイント
海外では古くからサンルームを利用することが生活の中に取り入れられており、様々な目的を持って設置されています。「趣味の園芸を温かい場所で行いたい」「友人達と開放的な空間でパーティをしたい」「非日常的な空間で在宅の仕事をやりたい」「開放感のある寛ぎスペースが欲しい」「子供達の学習ルームにしたい」「洗濯物を干す場所を確保したい」など、思い思いの目的で上手に使われています。このページでは、サンルームを作る前に知っておきたいポイントを解説しています。
・明るく自然な光の空間
・いつでも洗濯物の強い味方
・2層構造効果で熱効率アップ
2.サンルームを設置するデメリット
・夏は暑くて冬は寒い
・お掃除が大変
・お値段が高い
・固定資産税がかかる
・家の保証が対象外になる可能性が
3.サンルームをリビングの延長に
4.サンルームのプランニングのポイント
・サンルームの使用目的を明確にしょう
・サンルームの設置場所と建物本体とのつながりを考えよう
・サンルームの設置場所とお庭とのつながりを考えておこう
・サンルーム内のプライバシーも確保できるように考えよう
・サンルームの使用目的に合わせた広さを考えよう
・サンルームの形状や開口部は使用目的に合っているか考えよう
・サンルームは2階も利用できる
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1.サンルームを設置するメリット
サンルームの設置にはやはり、メリットとデメリットが。先走りせずにしっかりと検討しておきましょう。
明るく自然な光の空間
サンルームは言葉の通り、眩いばかりの光溢れる空間です。燦燦と輝く太陽の光を浴びながら、家族団らんの時間に使ったり、夜空を眺めながら星座の勉強をしたりなど、オシャレな生活の代表格ですね。
いつでも洗濯物の強い味方
雨の日にも、花粉時期にも、凍えるような寒い日でも、PM2.5のような有害大気汚染物質の場合でも、サンルームは強い味方。湿気や汚れた空気は室内換気扇を回せば、ノンストレスの気持ちの良い空間が維持できます。
2層構造効果で熱効率アップ
冬場には、昼間の太陽光を蓄熱して暖かくなり、結露対策にも効果が、夏場にはサンルームの2重構造効果で住まいの断熱性能が高まり、光熱費の削減に役立ってくれます。
2.サンルームを設置するデメリット
メリットがあれば、やはりデメリットも。メリットとデメリットを見比べてみましょう。思わぬ解決方法もみつかるかも。
夏は暑くて冬は寒い
お洒落で太陽の日差しが居心地がイメージのあるサンルームですが、「夏は暑く、冬は寒くなりやすい」といったデメリットがあります。設置する場所や環境に大きく左右されますが、夏場は高温になりやすく、冬は冷え込みが強いと言われていますので、夏場対策ではサンルームの屋根にはシェードを用意したり、屋根部分はガラス張りをやめる等や、冬場対策では二重サッシにしたり、ブラインドやカーテンを取り付けるなどの対策を考えておきましょう。
お掃除が大変
メーカーの取扱説明書には、年に2回程度はガラス面には水をかけて掃除しましょうと書かれていますが、ガラス張りの屋根などのお掃除は手が届かないし確かに大変ですね。内側は窓用の掃除用具で手入れはできても、外側は脚立に乗ってということになるので、ご自身でできない場合は業者にお願いすることも視野に入れておく必要がありそうです。
お値段が高い
サンルームはどのタイプを選ぶかで費用は大きく変わります。サンルームには大きく分けて「テラス囲い」のタイプか、出入口に折戸を用いた「ガーデンルーム」のタイプに分けられます。「テラス囲い」のタイプは最小サイズで約40万円位からで、「ガーデンルーム」のタイプでは約100万円~、大きなタイプでは約200万円近くとなっています。従い、サンルームの使用目的と費用を考えて、その価値に見合うものを検討していきましょう。
固定資産税がかかる
サンルームやガーデンルームは、不動産登記法上で床面積の条件「天井があり、3方向以上が壁やガラスなどで囲まれていて、床から一番高い天井までの高さが1.5m以上の部分」にあたり、延べ床面積に含まれるために、固定資産税の課税対象となります。
家の保証が対象外になる可能性が
一般的なハウスメーカーの回答では、引渡し後の工事は保証対象外の場合があるとのこと。しかしながら、住宅瑕疵保証会社回答では、契約内容に含まれず、引渡し後にサンルームを取付けた場合、サンルーム取付け工事により生じた損害については、保険金の支払対象外になるが、サンルーム取付け工事により、建物全体が保険金の支払対象外となることはありません。という回答が。
ハウスメーカーの対応も、契約前の確認では保証対象となる場合もあるそうなので、家を建てるときに一緒に作っておく、もしくは、事前に保証について確認してから依頼をするということにしましょう。
3.サンルームをリビングの延長に
サンルームとは、屋根や壁、扉などがガラス張りで、太陽光を多く取り入れることができるようにしたお部屋ですが、建物本体の部屋をサンルームにする場合とリビング等の建物内のお部屋にエクステリア建材などを使用して連結して建物の外に設置する場合や、お家の建物本体とは切り離して、お庭の中に独立して設置する場合などもあります。海外の住宅では、建物の一部をサンルームとした仕様で最初から建設する場合や、建物とは別に独立して設ける場合が多く見られますが、日本の住宅事情では、お家の建物に連結するケースが一般的です。
4.サンルームのプランニングのポイント
サンルームを検討する際には、サンルームの使用目的、建物導線、面積、開口部のつくり等、敷地条件や家族構成などと予算を照らして検討していきましょう。
サンルームの使用目的を明確にしょう
サンルームには、リビングルームの延長となる空間として使用するためのサンルーム商品と洗濯物干しやDIYなどに使用するための家事効率を高める目的として使用する囲いタイプの商品と、大別すると2種類のタイプがあります。サンルームを検討する際には、サンルームはどのように使用したいのか、どう使いたいのかを事前に明確にしておくと、目的に合った種類が選びやすくなります。
サンルームの設置場所と建物本体とのつながりを考えよう
リビングルームの延長となる空間として利用する場合には、リビングやダイニングの掃き出し窓につなげる方法が一般的ですが、サンルーム内でパーティを行ったりする場合は、キッチンからの導線も検証しておきましょう。また、洗濯物干し場などで使用する場合は、重い洗濯物を持ってリビングを通って干すようになってしまわないかなどの、家事導線もチェックしておきたいところです。
サンルームの設置場所とお庭とのつながりを考えておこう
サンルームでガーデニングやDIYなどが目的の場合は、室内からのつながり以上に、お庭やサービスヤード、駐車スペースとのつながりの方が重要です。ガーデニングの際に土がついたまま他の部屋を通らないといけない等、関連するスペースからの導線やコンセント位置、屋外水栓の位置なども考慮しておきましょう。
サンルーム内のプライバシーも確保できるように考えよう
一面ガラス張りで開放的なサンルームは、本当に気持ちの良い空間ですが、隣家や通行人などの視線や視野は必ず考えておきたいこと。透明性の高い素材を用いた場合は、道路から、隣家の傍から等の外からの見え方も研究しておきましょう。
サンルームの使用目的に合わせた広さを考えよう
アウトドアリビング的な使用が目的であれば、ソファーセットが置けるかどうかや、DIYやガーデニングなどを行う場合は、希望するサイズのテーブルや椅子、棚や用具などが置けるかどうかなどを研究してみましょう。面積一杯に入るには入るものの、いざ荷物を持ったり、洗濯物を持っての移動には通路が狭いということもあるので、導線や通路幅なども事前に研究しておこう。
サンルームの形状や開口部は使用目的に合っているか考えよう
サンルームの形状や開口部などは、敷地条件と使用目的に合ったものをセレクトしましょう。折戸などですべてが開くタイプや片開きのもの等、様々なタイプが販売されていますので、室内から、外からの導線などを考慮して検討しましょう。
また、床材や屋根材にも様々な素材の設定があります。汚れに強い土間テラスやタイル、日差しを遮る熱線吸収のタイプなど、サンルームの使用目的に応じてセレクトしましょう。素材や形式などで分からないことは業者に都度確認してみましょう。目的に応じたタイプを提案してくれるはずです。
サンルームは2階も利用できる
サンルームは1階に設置するというイメージが強いかも知れませんが、戸建ての場合であれば、2階のベランダやバルコニーをサンルームとして使用する方法もあります。各メーカーからは、囲いスペースやテラス屋根等、様々な面積とタイプが発売されていますので、使用目的と建物の仕様に合わせて、業者に提案してもらいましょう。
サンルームは住宅設備として必ず必要なものではありませんが、日常生活がより便利になったり、趣味や安らぎの空間となるスペースとなり、より幸せな生活が送れるようになるアイテムです。笑顔が溢れるお家になるよう、サンルームを検討してみてくださいね。
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