庭.pro / KGコンシェルジュ お庭と住まいのお役立ち通信【2023年11月号】

【お庭と住まいのお役立ち通信】は「庭.pro(ニワドットプロ)」「KGコンシェルジュ」の各サービスをご利用いただいたお客様に、お庭のことから住まいや暮らしのちょっとタメになるアイデアや実例をご紹介しています。

【お庭と住まいの豆知識】- 庭木の冬越し対策とお手入れ方法 –

虫の音も日ごとにおとなしくなり、忍び寄る冬の気配が感じられる季節になってきました。この季節に気になるのが、庭木の冬超し対策お手入れ方法ではないでしょうか。大切な庭木を寒さから守るためには、いつ、どのような対策を行ったらよいのでしょうか。

庭木が冬に枯れてしまう原因は?

冬のお庭は、寒風、霜、凍結、雪などで冷え込み、寒さに弱い植物はそのままにしておくと枯れてしまう恐れがあります。

植物は原産地によって生育できる最低温度(耐寒性)が異なり、対策不要で冬越しできる丈夫な植物と、対策をしないと冬越しできない植物があります。一般的に、暑い熱帯地域生まれの植物は、寒さに弱い傾向にあり、低温にさらされるだけで寒さにやられ、枯れてしまうため、早めに冬越しの準備が必要です。比較的耐寒性がある植物でも、寒風に当たると、枝や葉が傷み、枝先から枯れ込む恐れがあります。本格的な冬を迎える前に、お庭の植物の耐寒性がどれくらいあるか確認しておきましょう。

耐寒温度の調べ方

耐寒温度は、「耐寒性ゾーンマップ」で調べることができます。また、植物が生育していくのに必要な最低限の温度(耐寒性)も調べておきましょう。

①お住まいのエリアの耐寒温度を「耐寒性ゾーンマップ」で調べる
②植物の耐寒性を調べる

「耐寒性ゾーンマップ」とは植物がどの地域まで屋外で越冬可能かを知るための指標です。簡単に言うと、お住まいのエリアがどのゾーンに入るのかを確認することで、どんな植物が屋外で越冬可能なのか調べることができるマップです。

例えば、岡山県岡山市の場合、耐寒性ゾーンは【9a】で屋根のない露地植えの環境で、耐寒性が「-6.6°C ~-3.9°C」までの植物であれば理論上は、越冬が可能ということです。
植物の耐寒性は、ラベルを見るとわかります。ラベルに「最低温度〇℃」「非耐寒性」などと書いてあるので参考にしましょう。

耐寒性ゾーンマップ こちらで植物の耐寒温度が調べられます。

※耐寒性ゾーンマップのゾーン表示は、屋根のない露地植えの環境で越冬可能かの目安の温度です。品種やその場所の環境などにより異なります。また、耐寒性ゾーンマップの分類は、平均最低気温データで、その地域の最低気温ではありません。積雪や一時的な寒波などは考慮されていないので、実際の耐寒温度とは異なる場合があります。

植物の耐寒性

植物は耐寒性の度合いで、耐寒性がある植物、耐寒性が無い植物(非耐寒性)、その中間的な植物(半耐寒性)にわけられます。

【非耐寒性植物】 最低温度が10℃以上必須な植物。寒さは苦手で防寒対策が必要。

【半耐寒性植物】最低温度が0℃~10℃程度の植物。寒さに応じて防寒対策が必要。

【耐寒性植物】耐寒温度が0℃かそれ以下の植物。寒さに強いく、防寒対策は基本必要としない。

非耐寒性植物と半耐寒性植物は日本の環境では、本格的な冬を迎える前に防寒対策が必要になります。

冬越し対策

寒さに弱い植物は、本格的な冬を迎える前に冬越し対策を行いましょう

【マルチング】根元に藁、腐葉土、落ち葉などを敷き、乾燥や凍結を防止します。

【幹巻き】 藁や菰を幹に巻き、寒風から樹木を守ります。

【雪対策】 雪の重みで枝が折れたり、押し潰されてしまいそうな樹木などに冬囲いを施します。

その他、冷たい風から守るため「ビニール袋で植物を覆い、風よけをする」、移動が可能な場合は「軒下へ移動する」「室内に取り込む」なども、簡単にできる寒さ対策です。
ビニール袋以外にも、新聞紙や段ボール、発泡スチロール、ファスナーの付いた(洋服の)スーツカバーなど身近なものでも、植物を寒さから守るアイテム として役立ちますよ。

冬の庭木のお手入れ

冬越し対策とあわせて、次のシーズンを迎える準備を行うと、より庭木を健康に育てることができます。

【土壌改良】土壌改良を施し、土の水はけ、通気性、保肥力を向上させます。

【寒肥】春からの生長を促し、葉や花を充実させるため寒肥を施しましょう。

【水やり】寒い日の水やりは日の出ているうちに終わらせるようにしましょう。気温の下がった夜に水やりを行うと、植物が水分で凍って「霜焼け」を起こしてしまうので注意しましょう。

◆下記の記事も参考にしてくださいね
【庭木への肥料の与え方を庭師が伝授】の記事はこちら
【庭木が喜ぶ土づくり。庭木がよく育つ土とは!?】の記事はこちら
【水やり3年⁉プロの水やりの方法を庭師が伝授】の記事はこちら

しっかりと冬越し対策を行い、大切な庭木を健康に育てましょう。

大切な庭木を寒風や乾燥から守り、健康に育てるために「冬越し対策」と「お手入れ」は大切です。彩り豊かな花や青々と生い茂る若葉で、お庭を癒しの空間にしてくれる庭木に私たちができることは、適切な対策を行い、少しでも樹木の負担を減らしてあげることです。

庭木の冬超し対策でわからないことや、庭木の元気がないなど気になることがあればお早めに「KGコンシェルジュ」までお気軽にご相談くださいね。

【庭.proの施工実例】目隠しフェンスにドライ&オージープランツ植栽(岡山市中区)

リビングからの目隠しと、ちょっとした個室感覚のスペースづくりにドライガーデン風な仕上がりになる植栽をご希望いただきました。

限られたスペースとご予算の中でご要望にそえることが出来るように、何度か修正を加えながら今回の施工となりました。

ポイントはフェンスは天然木の質感を感じる耐久性に優れた樹脂素材にすることと、目隠しをしつつ内側のプライベートスペースを確保できて、できる限り武骨な雰囲気の植栽ゾーンにすることでした。

↓詳細な施工内容はコチラからご覧いただけます↓

 

-今月のスタッフ便り-

前号からの続き)砂埃で洗濯物が干せないお庭のリフォーム

前号から続いて、私の姉家族のお庭のリフォームをご紹介します。

今回のお庭のリフォームで大切にしたことは、「砂埃を防止する」「子供のケガを防ぐ」ことです。

そのふたつを実現するために、選んだリフォーム方法は「人工芝」です。

人工芝を張ることにより一番の悩みであった、砂埃を防止することができ、洗濯物を干しても気にならなくなったと喜んでいます!

何年も土の状態だったので、久しぶりに一面緑になったお庭を見て思わず家族皆「お~キレイ」と満面の笑顔!!

柔らかい人工芝は、子どもたちが安全に遊べるお庭にもなり、毎日楽しく遊んでいます♪

長年の悩みが解消された今では、「もっと早くリフォームすればよかったね」と家族で話しています。

樹木やお庭のご相談はもちろん、住まいに関するお困りごとがあればお気軽にご相談ください。

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