庭.pro / KGコンシェルジュ お庭と住まいのお役立ち通信【2023年12月号】

【お庭と住まいのお役立ち通信】は「庭.pro(ニワドットプロ)」「KGコンシェルジュ」の各サービスをご利用いただいたお客様に、お庭のことから住まいや暮らしのちょっとタメになるアイデアや実例をご紹介しています。

【お庭と住まいの豆知識】- 大掃除ついでにチェック!家の点検ポイント –

今年も残すところあと1ヶ月となりました。新年を迎えるにあたり、そろそろ大掃除を始めようと思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

大掃除は、普段あまり目が行き届かない箇所を見る良い機会です。大掃除ついでに点検することで、暮らしに影響を与える問題点故障箇所などを事前に見つけ、対策を行うことにより、先々の安全快適な生活の確保メンテナンス費用の節約につながります。

大掃除は何のために行う?

現代では年末に行われる大掃除。その由来となったのが日本古来の神事である「煤払い(すすはらい)」です。煤払いは、お正月を迎えるにあたって、屋内外の煤(すす)や塵を払って、新年の神様である「歳神様」を迎える宮中行事として、古くから行われてきました。歳神様は、年の初めに家にやってきて、一年の幸せをもたらす神様と言われています。また、払うという言葉には、清めるという意味があります。

つまり大掃除は、家と心を清めた状態で、歳神様を迎える準備をすることを目的として行います。

大掃除ついでにチェックしておきたい箇所

大掃除は普段あまり目が行き届かない箇所を見る良い機会です。

家の中は生活空間でもあり、普段から目が届きやすい箇所であるのに対して、家の外のこととなると、普段なかなか目にしない部分も多いのではないでしょうか。

今回は、家の外のことを中心に大掃除ついでにチェックしておきたい箇所を3つご紹介します。

①雨樋(あまどい)

雨樋は屋根からの雨水を集め、地上や下水に排水させるための設備です。雨樋は台風や大雨で破損しやすい箇所ではありますが、この時期に注意したいのが落葉樹の葉です。

カエデ、サクラ、カキ、モミジなどの落葉樹は、秋を過ぎると葉が枯れ落ちます。その葉が風に吹かれ高く舞い上がり屋根の上へ落ちます。屋根に落ちた葉は、多くはどこかへ飛ばされますが、雨が降ると雨水とともに雨樋に落ち、最終的には腐葉土となって堆積します。腐葉土が雨樋に溜まると、重さで破損したり、詰まって水がうまく流れなくなる原因となります。

雨水の流れが悪くなると、外壁に雨水がかかるようになります。その時にもし、外壁にヒビ割れなどがあった場合、そこから雨水が侵入し、雨漏りを引き起こします。

さらに雨漏りが進行するとカビやシロアリの被害が出てしまい、雨樋の修理費用だけでなく、駆除費用やリフォーム費用が必要となります。

そのため、秋頃に屋根に落ち葉が積もっていた覚えがある場合は、庭木の剪定やベランダ掃除のついでに雨樋を点検してみましょう。

②外壁まわり


外壁まわりは、劣化の進み具合を点検して早めにメンテナンスをしておけば、先々の無駄な出費を防ぐことができます。

経年劣化で現れる症状として、チョーキング現象があります。外壁の表面に手を触れ、白い粉が付く場合は、チョーキングと呼ばれる劣化現象が起きている証拠です。この場合は、そろそろ外壁の塗り替えの時期が来ているサインです。

その他、コケや藻の発生、変色や色褪せ、ひび割れなどがないか確認しておきましょう。

外壁は、10年を目安に塗装工事が必要と言われていますが、お住まいの環境自然災害の影響などにより、思っている以上に早く劣化している場合があります。

気が付いた時には、大がかりな修理が必要になり費用がかさんでしまったなんてことの無いよう、チェックしておきましょう。

③お庭の木製品とフェンスやブロック塀

お庭のウッドデッキ枕木などの木製品は、経年劣化により腐ってしまったり、シロアリの被害を受けたりします。

シロアリは日の光が直接あたりにくく、湿気の多い場所を好みます。年数が経ち、保護剤がはがれてしまったウッドデッキが風雨にさらされることにより、雨水を含むとウッドデッキの裏側は、湿気が多く、日の光があたらない、シロアリにとって好都合の住処となってしまいます。

ウッドデッキ枕木シロアリが発生すると、その本体を食害してしまうだけでなく、家の柱や軒下などにも被害が及ぶことがあります。

隙間があいたり、中がスカスカで触ると崩れてしまうといったような状況になっていたら、シロアリの食害を受けている可能性が大きいです。

シロアリの痕跡を見つけたら、食害された部分は処分し、他の部分は防蟻処置を施し、他の場所に被害を広げないようにしましょう。

フェンスやブロック塀錆びヒビ割れ目が入っていないか確認しましょう。経年劣化により錆びやヒビ、割れ目などが入ったフェンスやブロック塀は、台風や地震で倒壊する恐れがあります。

◆下記の記事も参考にしてくださいね
【シロアリ駆除の基礎知識】の記事はこちら
【ブロック塀耐震診断と撤去補助制度について(岡山市 令和2年版)】の記事はこちら

大掃除ついでにチェックし、対策が必要な場合は早めに行いましょう。

大掃除でお庭の掃除をする際は、普段あまり目が行き届かないところまで点検し、対策が必要な場合は早めに行うようにしましょう。

フェンスやブロック塀は、倒壊すると隣地や共用部分などにも影響がでてしまう可能性があります。気持ちよく日々の生活を送るためにも、大掃除という機会に点検しておくことをおすすめします。

気になることがあればお早めに「KGコンシェルジュ」までお気軽にご相談くださいね。

【庭.proの施工実例】黒松・五葉松の剪定(岡山県倉敷市)

ご主人が大事にされていた松を中心に剪定し、道路や近隣住宅にはみ出さないように樹形も考えながら整えていきました。

カシに関しては少し弱っていて枝枯れもあったので、切り口にはトップジンMペーストを塗布して雨水や菌の侵入を防ぐ処置を行いました。

門かぶりの松の支柱は先日新しい物に取り換えたので安定はしていましたが、玄関入口の通路の邪魔にならない様な枝ぶりのご提案も今後行っていけたらと思います。

夏時期には害虫の発生も見られたので全体的に風通しよくしました。

↓詳細な施工内容はコチラからご覧いただけます↓

 

-今月のスタッフ便り-

「庭の仕事展 in OKAYAMA」に参加してきました!

11月11日(土)、12日(日)に倉敷美観地区内で「庭の仕事展 in OKAYAMA」が開催されました。

「庭の仕事展 in OKAYAMA」は、岡山・香川の庭師さんが中心となり、それぞれの施工写真や図面、普段使用している作業着や道具、植物を使った空間ディスプレイなどの展示を行い、これから庭仕事を志す人、植物が好きな人またそうでない人にも、庭師さんの日々の仕事や魅力を伝えていくイベントです。

「庭の力、緑の力」をテーマにしたトークショーも行われました。トークショーは、楽しさ、やりがいなど、直接庭師さんの仕事の話を聞くことのできる貴重な時間でした。

私も実際に参加し、改めてお庭には日々の生活の豊かさにつながる力がある事を実感しました。

この気持ちを忘れず、2024年も皆様のご期待に沿えるよう頑張って参りたいと思います!皆様、良いお年をお迎えください!

樹木やお庭のご相談はもちろん、住まいに関するお困りごとがあればお気軽にご相談ください。

🏠[お電話での問合せ0120-335-332 営業時間9:00~17:00(日曜・祝日定休)]