停電時の対応とトラッキング現象とは

電気イメージ

人間と対話できるAI家電まで登場し、電気機器に依存しているている現代において、「停電」が発生してしまうと生活のリズムが崩れるだけでなく、生活機能そのものに大きく影響します。
ここでは、災害時の様な広域の停電ではなく、自宅のみの停電が発生した場合の確認・対応方法と火災の原因となる「トラッキング現象」の危険性についてお伝えいたします。

■停電時の確認方法

まずは、停電の状況を把握しましょう。

○近所など自宅周辺の電気が来ていない <自然災害や送電系のトラブルがあった場合など>
○自宅のみ電気が来ていない
○自宅の一部だけが停電している

災害時など、隣近所のほとんどが停電しているという場合は、自宅の問題以外が考えられますが、「自宅のみ電気が来ていない」または「家の一部にだけ電気がきていない」などの場合は、停電ではなくブレーカーが落ちていることが考えられます。

ブレーカーには、電力会社と契約した電気容量を超えると電力供給を遮断する「アンペアブレーカー」、各部屋の電力の安全を管理する「安全ブレーカー」、そして漏電の発生を探知して電力を遮断する「漏電ブレーカー」の3種類があります。

ブレーカー

◆アンペアブレーカー
アンペアブレーカーは家全体の電流を管理するブレーカーで、電力会社と契約しているアンペア数によって設定されているブレーカーです。契約アンペア数を超えた電気が流れた場合に落ちる仕組みで、ブレーカーが落ちると家全体が停電します。

◆安全ブレーカー
安全ブレーカーとは、配線用遮断器(分電盤から各部屋へ電気を送るための回路ごとのブレーカー)のことで、同じ形のスイッチが複数あり、家の中のコンセントまでの電気の回路それぞれと接続しています。
回路ごとに電気の使用容量が決まっており、その容量を超えた電気が流れた場合、電気の流れを遮断する(スイッチが落ちる)しくみになっていますので、家の一部が停電した状態となります。
普段から、ブレーカーのスイッチが自宅のどの部分の回路となっているかを知っておくと、トラブルが発生した時に対処しやすいですね。

◆漏電ブレーカー
漏電ブレーカーはブレーカーの中でももっとも重要で、漏電を検知した際に落ちる仕組みで、アンペアブレーカーと同じく家全体が停電します。「漏電」が起きると「感電」や「発火」などの危険な事態が起こります。
また、近年頻発する災害時の停電後、電気が復旧した際に回路が断線した部分から火災に発展する「復旧火災」も漏電が原因です。停電後は電気が復旧する前にまずブレーカーを切ってから点検することをお勧めします。

【ブレーカーが落ちた場合の対処法】

➀ブレーカーのすべてのスイッチを「切」にする

➁アンペアブレーカーと漏電ブレーカーを「入」にする。

➂安全ブレーカーのスイッチを一つずつ「入」にする
漏電が発生している場合、異常がある回路のスイッチを「入」にすると漏電ブレーカーが落ちる仕組みになっています。
ブレーカーが落ちた回路に含まれる部屋の中に漏電を起こしている原因があることが分かります。

➃電気が点かない部屋の家電製品のプラグを抜く
漏電が起きた部屋が特定できたら、その部屋にある電化製品のコンセントをゴム手袋をした手で抜きましょう。
その状態で安全ブレーカーを「入」にしても漏電ブレーカーが落ちるのなら、電化製品ではなく家屋の配線に問題があるということになります。すぐに電力会社または専門業者に連絡して、点検・修理をお願いしましょう。

漏電ブレーカーのテストボタンは、漏電が発生した際にブレーカーが確実に動作するかのテストをおこなうためのボタンですので定期的なチェックをオススメ致します。
チェックの手順は、漏電ブレーカーが「入」になっていることを確認して、テストボタンを押します。漏電ブレーカーのテストボタンを押しても何も起きない場合は、テストボタンもしくは漏電ブレーカー自体が故障している可能性があります。いざというときに漏電ブレーカーが作動しないと感電事故のリスクを背負うことになるので、早急に電力会社に連絡して点検に来てもらいましょう。

夏場や冬場に頻繁にブレーカーが落ちるなどの場合は、エアコンを複数の部屋で同時に点けた状態でその他の家電を使用するなど、一度に使用する電力量が契約アンペアを超えている可能性が高いと思われます。供給電力量を変更する必要があるなら、電力会社または専門会社に相談しましょう。
また、家電の使用方法を見直し、一度にたくさんの家電を使用しない様心がけることで回避できることもあります。

一部の部屋だけがブレーカーが落ちる場合、その部屋に繋がる回路での電気の使用容量を超えて家電製品を使用していた場合が考えられます。
その部屋で一度にたくさんの家電製品を使用していた場合は、まずはすべての電源を切り、日頃使用しているものから一つずつ電源を入れてみてください。
例えば「ホットプレート」や「暖房器具」など、その日だけ使用していたものなどがあれば、それが原因かもしれません。
家電製品そのものに異常がなければ、差すコンセントの位置を変えるなどして、再度ブレーカーが落ちないか確認しながら使用しましょう。

■トラッキング現象

電気のトラブルで怖いものの中に「トラッキング現象」があります。
「トラッキング現象」とは、長い間差しっぱなしになっているコンセントと電源プラグの間にホコリが溜まって、そのホコリが空気中の湿気を吸収することで放電してしまう現象です。
コンセントと電気プラグの間に湿気を含むホコリがあるとコンセントの刃と刃の間に電流が流れ、炭化してしまいます。炭化すると「トラック」と呼ばれる電気を通しやすくなる道ができます。トラッキング現象で電気が漏れ、通しやすくなるとショートして火花が発生します。その火花が近くに燃え移ると火事になってしまう可能性が高いため、非常に危険性です。

とくに起きやすい場所としては、洗濯機・テレビ・冷蔵庫などの大型家電の裏側や台所・脱衣所・洗面所といった湿気の多い場所などで、定期的に電源プラグを抜き、乾いた布でホコリを取り除いてください。

この現象は、家電のプラグをただコンセントに差したままであっても起こることがあります。多くの家電は電源を入れていなくても、常に電気が流れている状態です。
トラッキング現象は不在時に突然起きることもあるため、使っていない場合はプラグを抜くようにしてください。

また、使わないコンセント穴をそのままにしておくと、少しずつホコリが入ってしまう恐れもるので、使わないコンセント穴には、市販されているキャップなどをしておくことで、ホコリが中へ入りこむことを防ぐことができます。寝室やリビングなどは、布製品からホコリが出やすいので特に注意が必要です。
また、トラッキング現象防止機能が備わった電源プラグやタップに変更することもトラッキング火災予防に有効な対策となります。トラッキング現象防止機能とは、電源プラグの刃の根元に絶縁性のあるキャップが付いていて、万一、ホコリが溜まっても発火を防ぐことが出来ます。

トラッキング現象

■まとめ

我々の生活に必要不可欠な電気は大変便利であると同時に、正しく使用し、正しく管理しないと危険なものでもあります。
日々安全に快適な生活を送るためにも、こまめな点検やメンテナンスを心がけましょう。

また、「コンセントが少なくてすぐブレーカーが落ちる」「分電盤が古くなっている」「電気の使用容量を増やしたい」などのご依頼も、「KGコンシェルジュ」にご相談ください。