キッチンのお手入れ&メンテナンスガイド


毎日、朝から夜まで何度も使用するキッチン。
小まめに掃除をしているつもりでも、気づかない間に日々の油汚れや水垢が溜まってしまいますよね。

場所によって日々のお手入れ方法を変えることで、溜まってしまった頑固な汚れも落とすことが出来ます。
食品を扱う場所だからこそ清潔なキッチンを保ちましょう。

■換気扇

換気扇掃除

換気扇は、油汚れなどが蓄積しやすい場所です。使用頻度も高く、どんどん汚れが積み重なり、そのままにすると悪臭・故障・換気力低下の原因となることも…。また、蓄積した汚れが調理中の食べ物に落ちてしまうと食中毒の原因となることもあります。
放っておけば放っておくほどお手入れがしにくくなりますので、出来れば3ヵ月に1回の頻度で掃除を行うのが理想的です。

【お手入れ方法】

①まずはスイッチを切り、プラグを抜き換気扇を分解します。
②汚れている部分を中心に、家庭掃除専用の強力洗剤を吹きかけ、10~15分放置します。
③お湯の中で、割りばしや使い古した歯ブラシ、ブラシ等でこすってください。
④レンジフードの中は、家庭掃除専用の洗剤をしみ込ませた雑巾で拭いてます。なかなか落ちにくい場合は、お湯に浸した温かい雑巾で拭くこともお勧めです。また、手の届かない隙間には割りばしに布を巻き付けたものや、細いブラシなどを活用してください。
⑤汚れを落とした後は、洗剤が残らないようにカラ拭きをします。

※注意

・怪我や汚れ、手荒れなどを防ぐために、必ずゴム手袋をしましょう。
・分解方法がが異なりますので、無理に外そうとせず自体にレンジフード周辺に貼られている外し方の手順シールまたは取扱説明書を確認してください。

■流し台・調理台

流し台・シンク掃除
≪水アカ≫

流し台の水アカの原因は主に水道水に含まれているカルシウムやミネラルです。また、食品に含まれるカルシウムなども水アカの原因になることも。
水道水や食品に含まれたものが蒸発してシンクに白く残ってしまう原因のため、これらを未然に取り除くのは不可能です。日ごろのお手入れで小まめに汚れを防ぎましょう。

【お手入れ方法】

・日々も流し台の水アカ汚れは、台所用洗剤を使用してスポンジなどで落とした後、しっかりと水気を拭き取っておきましょう。
・それでも落ちない水アカには、「酸性の洗剤」がお勧めです。クエン酸の洗剤や、市販のお酢でも代用が可能です。

≪ヌメリ汚れ≫

また、ヌメリ汚れは生ごみや食べ残しなどから細菌が増殖していることが原因です。排水口周辺や生ごみ受けなどにヌメリが発生し、悪臭の原因ともなります。こちらもまとめて一度に掃除をするのではなく、日ごろのお手入れで小まめに汚れを防ぎましょう。

【お手入れ方法】

・汚れを残さないように毎日キッチンを使用した後には40~60℃程度の温水をかけ、その後アルコール除菌スプレーなどをしておくとヌメリの発生を遅らせることが出来ます。
・ヌメリにお勧めな洗剤は「塩素漂白剤」です。殺菌効果は抜群で、塩素系漂白剤を汚れにかけて5~10分で、大半の汚れを除去することが出来ます。スプレータイプや液体タイプのものがありますが、まずが成分が長くとどまるスプレータイプを使用し、それでも汚れが落ちないようであれば液体タイプ(高濃度)のものでしばらく付けおきましょう。
・1ヵ月に1度の頻度で、排水管や排水口のカゴもきれいにしましょう。
・調理台は家庭掃除専用の洗剤で磨いた後、水拭きしましょう。

※注意

・流し台や調理台は、ステンレスや人造大理石などの異なった素材でできていることが多いです。むやみにタワシなどでこすると傷の原因となりますので、特性にあった素材の用具で掃除をしましょう。
・塩素系漂白剤を使用する際は必ずエプロン・ゴム手袋を着用しましょう。

■IHクッキングヒーター・ガスコンロ

ガスコンロ掃除

コンロは大半の調理で使用します。
油汚れなども多い場所になるので、汚れをそのままにせず、こまめにお手入れするようにしましょう。

≪IHクッキングヒーター≫

ガスコンロと比べると日頃のお手入れが簡単なIHクッキングヒーターですが、いつの間にか汚れや焦げが溜まっていることも…。
メインとなるガラストッププレートのお手入れ方法をご紹介します。

【お手入れ方法】

・軽い汚れの場合は、軽く絞ったぬれふきんで拭き取りましょう。なかなか落ちにくい場合は、お湯に浸した温かい雑巾で拭くこともお勧めです。
・油汚れの場合は、薄めた台所用洗剤(中性)を綺麗な布巾にしみこませて拭くと汚れが落ちやすくなります。最後にきれいな濡れ布巾で拭いて洗剤を落とすようにしましょう。
・取れにくい汚れの場合は、取れにくい汚れの所にクリーム状の磨き粉・クレンザーを、アルミ箔やラップを丸めたもので軽くこすると、汚れを落とすことが出来ます。こちらも最後にきれいな濡れ布巾で拭いて洗剤を落とすようにしましょう。

≪ガスコンロ≫

コンロ周りの噴きこぼれや油は、時間が経つほど取れにくくなります。ゴシゴシとこすっても、なかなか落ちない汚れも多くあります。大掃除の時にまとめて掃除をしようと思っていても、その頃には手遅れになっていることも。ひどくなる前に、小まめに拭き取りやお手入れをしていきましょう。

【お手入れ方法】

・こびりついたレンジ汚れは、家庭掃除専用の強力洗剤をかけ、しばらくして汚れを浮かしてから、こすり落としましょう。強力洗剤が無い場合は、油汚れに強い「重曹」を使用することもお勧めです。
・五徳は、専用強力洗剤もしくはクレンザーで磨きましょう。頑固な汚れには使い古した歯ブラシ等を使用しましょう。
・レンジの受け皿は、台所用洗剤を入れたお湯につけることで汚れが浮き上がってきます。浮き上がった後にせてから洗いましょう。
・バーナーの汚れはワイヤブラシ等を使用します。目詰まりがある場合は、爪楊枝やキリなどを使うと取れやすくなります。掃除後の取り付けは、安全のために水気をよく取ってからにしましょう。
・ガスの元栓は、家庭掃除専用の洗剤をクッキングぺーパーなどにしみ込ませて包んでおくと、汚れが取れやすくなります。

■まとめ

普段の生活やお仕事に追われて、料理を作るので精一杯という方も多くいらっしゃるかと思います。ちょっとしたお手入れをするだけで、大掃除が楽になったり、調理がしやすくなることもあるかと思います。毎日、一か所だけでも少しずつの掃除をして清潔なキッチンを保ちましょう。